科学は進歩する。
木材腐朽菌の白色木材腐朽菌が何時生まれたか解かった。
分岐絶対年代約2億9000万年前。
この白色木材腐朽菌の誕生で、地球上の枯れ葉、植物死骸が全て分解され、
土壌に還ることができるようになった。
この地球の植物の再生と循環は現在まで2億9000万年営々と営まれている。
これが木材腐朽菌による炭素循環である。
現在でも菌の中で唯一リグニン、セルロースを分解できる菌は白色木材腐朽菌である。
ランが何時他の植物から分かれたのかが解かった。
分岐絶対年代は白亜後期7600万年〜8400万年前。
これまで、ランの化石が発見されなかったことから、
ランが他の植物から分かれた年代がわからなかった!
推測で記述されてきたが、先年、ドミニカ共和国で琥珀に閉じ込められた虫に、
ランの花粉の化石が世界で初めて発見され、
この化石から分岐絶対年代が解明されたのである。
ランが共生するラン菌・・・・白色木材腐朽菌は、
ランが誕生する約2億年前に生まれていたことになる。
第3紀 6430万年前〜260万年前まで。
ランが誕生して後に恐竜は絶滅。
巨大隕石衝突による地球の寒冷化で地球上の生物の多くが絶滅したが、
ランは生き残ったということになる。
この第3紀にランは多くの種をつくり上げ、地球のほとんど地域にラン族は自生。
つまり、ランがこういうことが出来たのも・・・
どこにでも共生菌になる白色木材腐朽菌が生息していたからである。
ある特定の菌とのみ共生するのであれば・・・
生息エリアも限定されてしまう。
ランの菌選択が正しかった!
この知見からペレポストには白色木材腐朽菌を生息させている。
ペレポストに生息している白色木材腐朽菌は日本の山から、
宇井清太が発見したものである。
ペレポストが、ほとんど全てのランに共生して、素晴らしい生育するが、
なぜ、素晴らしい生育するのかという謎が、
この二つの分岐絶対年代の解明で、説明が付く。
これまで、ランの種それぞれに、特定の菌が共生すると考えられてきた。
しかし、ペレポストにランの種子を播いて見ると、
多くの種類のランが発芽した。
発芽したということは・・・特定のランには特定のラン菌という、
これまでの考えが覆ったということを意味している。
白色木材腐朽菌の誕生が約2億9000万年前ということになると、
大陸移動説からみれば、アメリカとアフリカ・・・・
マダカスカル近くの大陸が・・・・現在のヒマラヤを形成・・・・
白色木材腐朽菌は、大陸移動で分散したに過ぎない。
地球上の植物の枯れ葉、死骸があるところ、
白色木材腐朽菌の一族が支配しているということ。
つまり、地球の地表は白色木材腐朽菌が主役のエリアであるということができる。
ラン科植物は狡猾な植物である。
この白色木材腐朽菌が作るリグニン、セルロース分解過程でできる糖、糖質を、
見逃す筈はない。
この糖、糖質を利用して「胚乳」を削減した「種子」を作ることに成功した。
より小さく、軽くすることで・・・・はるか遠くまで種子を飛散させることに成功した。
若し、地球上に白色木材腐朽菌が生息しなかったら・・・・
ラン科植物は生まれなかったに違いない。
着生ランは・・・・。
ペレポストのラン菌による炭素循環栽培法では、枯れ葉を分解する材木腐朽菌に、
焦点を当てて構築したものであるから、
白色木材腐朽菌の起原とラン科植物の起原は、ペレポストを使用する場合大きな意味を持つ。
ペレポストを開発して8年。
多くのラン、多くの植物を栽培した結果、ペレポストに生息している木材腐朽菌は、
ランのみでなく、多くの植物に素晴らしい生育をもたらすことが解かってきた。
この理由は・・・・
多くの植物の起原より前に、白色木材腐朽菌が既に地球上に生息していたということである。
地球上の陸上のほとんどの植物は枯れ落ち葉の中に自生する。
それには、必ず枯れ葉、植物死骸のセルロース、リグニンを分化する白色木材腐朽菌が生息している!
この菌が作る糖、糖質を・・・多くの植物が利用していた。
ランは、この利用をパクりした。
樹木は、根の張っているエリアに枯れ葉を落とす!
植物は無駄なことはしない。
白色木材腐朽菌を株元に飼育するために「エサ」を与えている!
これも一つの共生の姿である。
菌根菌と菌根の説明では・・・土壌中に生息する菌が研究されている。
グロムス菌類。
アーバスキュラー菌。
これらの菌は土中の菌である。
地表は・・・枯れ葉、植物死骸に生きる菌は・・・木材腐朽菌である。
ランは、なぜグロムス菌と共生しなかったのか???
グロムス菌は枯れ葉、植物死骸のリグニン、セルロースを分解できなかったからである。
分解できないから・・・低分子の糖、糖質を作れない。
つまり胚乳の持たないランの種子にとっては、発芽するためのエネルギー源を作れない菌では、
共生する意味はないのである。
ランの種子が根が欲しいのは「糖」である。
だから・・・ランの根は地表近くに横に張る!
パートナーの生息しているところに根を伸ばす・・・!
ラン菌は地球の全土に分布する。
ラン科全体からみれば、地球のほとんどのエリアに自生する。
しかし、ランの属でみれば、地域限定のランがほとんど。
中には遠く離れた場所に忽然と同じ種が自生しているものもある。
このような植物を「隔離分布」というが・・・。
この隔離分布には謎が多い。
アツモリソウの謎は・・・これまで前川文夫の古赤道植物分布説があるが、
ゲノム解析で「ドクウツギ」の隔離分布の古赤道植物分布説が否定されたらしい。
この項目は宇井清太がほとんど無知なので、皆さん研究してください。
アツモリソウ
ユーラシア大陸の北部、北欧、樺太、アリューシャン列島、日本、
中国では四川省、雲南省、ヒマラヤ、
北アメリカのロッキー山脈、アメリカ東部のアパラチアン山脈・・・に自生。
この自生地とフラグミペディウム属、セレニペディウム属、メキシペディウム属。
この隔離分布も前川文夫は古赤道植物分布で説明できるとしているが・・・。
アツモリソウとコバチー。
ゲノムでの解明が待たれる。
つまり、アツモリソウは北から南に南下したのではなく・・・・
古赤道周辺で生まれ・・・・北上し、耐寒性を身につけ,
ユーラシア大陸の北部に分布を広げ・・・更に北アメリカに進出し・・・・
つまり、こういうことがランが出来たのも・・・どこにでも白色木材腐朽菌が生息していたということである。
菌からみれば・・・枯れ落ち葉を生産する植物であれば何でも良いことである!
ランからみれば・・・どこにでもラン菌がいるから・・・安心して種が飛んいける????
地上でも、岩の間でも・・・樹の幹でも・・・。
そういうことより、宇井清太は・・・・
恐竜が絶滅する前にランが誕生していたことにロマンを覚える。
恐竜はランを「見た」!
家政婦はミタ・・・。
恐竜がミタ・・・ランをラン展に出せば・・・話題沸騰する!
科学は進歩する。
これまで考えられなかった新しいものが生まれる。
ペレポストは、ペレット暖房機用のペレット製造機械が発明されなかければ、
開発出来なかった「コンポスト」である。
バイオマス暖房も炭素循環を利用したもの。
ペレポストでのラン栽培も炭素循環を利用したもの。
一見異なるようであるが・・・植物の光合成由来の炭素化合物を燃焼させて、
エネルギーを得ることでは同じことである。
その意味で、これまでの水ゴケ、軽石、バークなどのコンポストとは全く異なる。
これらのコンポストには、「炭素循環」がないからである。
思わぬところから・・・新たなものが、新たな道が拓かれる。
ランの分岐絶対年代解明も・・・・。
第3紀周北極植物。
ペリーの黒船が日本にきたのは1853年から55年。
この黒船に植物学者を乗船させていた。
日本の各地の港に停泊すると近くの山に入り植物採集し標本を作った。
函館山からも多くの標本を作った。
この標本を基に、アメリカの植物学者Asa Grayは、東洋の日本の山に自生する植物と、
アメリカ東部のアパラチアン山脈に自生する植物お多くに共通することを発見した。
1859年のことである。
なぜ同じ植物が、日本の函館山とアパラチアン山脈に自生するのか???
植物の共通性と隔離分布の問題である。
この疑問を解明したのがグレイの第三紀周北極植物の理論である。
第3紀 6430万年前〜260万年前まで。
第三紀約2000万年前は温暖で北極の周辺に多くの植物が自生していた。
北極の周辺に落葉樹が自生していたというシンジラレナイのうなことですが事実です。
第4期になると1800万年前寒冷になったとき、南まで氷河に覆われたとき、
北極周辺に自生していたブナなどの多くの植物は南下した。
その南下の道筋が・・・隔離分布である。
クリスマスローズが・・・・中国の雲南とイタリアの山に、遠く離れて分布しているのか?
この謎もブナの南下と同じように説明がつく。
ランのチドリはどうか????
ハクサンチドリは????
高山植物であるハクサンチドリもラン菌と共生しなければ自生できない。
高山にも白色木材腐朽菌が生息しているということ。
ペレポストで月山のウズラバハクサンチドリが発芽したことで証明できる。
この高山植物のハクサンチドリは第4期の寒冷化期に、
日本列島を南下。
その後温暖化で高山に取り残された。
白色木材腐朽菌は、以上のように植物のあるところには、必ず生息する菌である。
だから、ペレポストで・・・チドリもマスデバリアも・・・作れる!
屋久島シャクナゲも作れる!
アツモリソウ、チドリの自生してる場所に「ヒマラヤの青いケシ」も自生している!
この「青いケシ」も貧しい枯れ葉の「炭素循環」が必要なのかも知れない。
ペレポストを・・・少し・・・ミックスして栽培してみてください。
kouza 2hz
第3紀周北極植物と古赤道植物分布説と
ラン菌(材木腐朽菌)
アメリカ東部アパラチア山脈の植物と
日本に自生する植物が同じものが多いナゾ。
その林床の生息する材木腐朽菌・・・。
アツモリソウの自生地のナゾを解く。